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実は宝の山!自主調査、社内で埋もれていませんか?」では、社内に埋もれている自主調査結果を、再度見直せば一般の人々にとって「面白い!」と感じてもらえるコンテンツになることをご紹介しました。 そこで、今回は、具体的にどうすれば自主調査結果レポートを多くの記者に取り上げてもらえるかテクニックをご紹介します!

自主調査の効果的なプレスリリースの作成方法

以前、弊社ではタバコに関する自主調査を行い、その調査結果レポートをプレスリリース配信しました。その結果、58のメディアに計66の記事として取り上げていただきました。その事例を基に説明させていただきます。

1.一般ユーザーが話題にしやすいテーマの自主調査を発掘する

多くのメディアで取り上げてもらうには、まず一般的に受け入れてもらえるテーマである必要があります。できるだけ読み手に対して“自分とは関係ない”と感じるようなテーマは避けましょう。そのためには、ニッチな内容ではなく、日常に身近に感じる出来事で、議論を生みやすいものであることがポイントになります。

そこでまずは弊社では過去に実施した、タバコに関する自主調査を選出しました。タバコは誰もが何かしら意見を持っているのでは?と思いました。

2.調査結果で取り上げてほしいことをピックアップする

次は、その調査結果から、特徴的な結果をピックアップしていきます。このタバコの調査では、“タバコを吸うかどうか?”という基本的な説問以外に、“人のタバコの煙は正直嫌だと思うか”、“タバコを吸う異性を魅力的に感じるか”などの説問がありました。そこで、何か特徴的な結果はないかとアンケート結果を眺めていると、“ヘビースモーカーでも、人が吸っているタバコの煙は正直嫌い”という興味深い結果が浮かび上がってきました。これを前面に出せば、他にはないオリジナリティある調査結果になると思いました。

3.プレスリリースに「調査トピックス」として掲載する

プレスリリースを記載する際に、2でピックアップした特徴的な結果を、「調査トピックス」として1ページ目に掲載することで、記者にとって目に付きやすくなります。「今回は、下記の4つの調査結果データをピックアップして、プレスリリースの冒頭に載せました」

  • 喫煙者の男女比は、2:1
  • 男性の7割以上、女性の8割以上は非喫煙者
  • 1日2箱以上吸うヘビースモーカーでも、人のタバコの煙は「正直嫌だ」と回答した男性50%、女性75%
  • タバコを吸わない9割の男性は、タバコを吸う女性を嫌う傾向にある

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調査結果の数字やグラフをただ並べるのではなく、記者に対して、こちらから歩み寄る工夫がとても大切です。このように端的に結果をピックアップするだけで、見てみようかなと思わせることができますし、面白い結果であれば、ニュースメディアなどの記者に取り上げてもらいやすくなります。「調査トピックス」は、調査を行った側からの「こう取り上げて欲しい」というメッセージにもなるので、とても効果的です。

4.画像をリッチにする

また、自主調査結果は、画像があり・なしで見てもらえる数は大きく変わってきます。多くの記者に見てもらうには、画像を載せることもとても重要です。エコンテでは、調査結果をインフォグラフィック化することが多いですが、インフォグラフィックでなくとも、画像をリッチにするだけで効果が変わってきます。

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工夫を凝らした自主調査プレスリリースを配信した成果は?

最後に、この「タバコに関する意識調査」のプレスリリースを配信した成果をご紹介します。

プレスリリース配信結果

記事掲載数

66記事(Yahoo! ニュース、ニコニコニュース、マイナビニュース、ネタりか、アメーバニュース、livedoor、BIGLOBEニュースなど)

広告換算値合計

4,228,559円

Twitter合計

741

Facebook合計

283(内、いいね!208、シェア40、コメント35)

掲載日    2014年7月5日  広告価値換算  333,897円
掲載媒体  Yahoo!JAPANニュース(マイナビニュース)
URL  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140612-00000008-mycomj-life

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まとめ

今回は、エコンテが社内に埋もれていた調査結果を掘り起こしてプレスリリース配信し、成功させた実例をご紹介しました。社内に埋もれた調査結果も、一工夫加えることで、多くのメディアに取り上げてもらうことができます。ポイントは、「調査の特徴的な結果を見つける」「調査トピックスとして1ページ目に掲載する」「画像をリッチにする」こと。ぜひプレスリリースとして配信して、結果を出してみませんか?

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ヤマト
アメリカ留学時にメディア・アーツ学科を専攻、Webデザインの基礎を学ぶ。帰国後、外国人の顧客を多く持つ不動産会社にて、日本文化を紹介するイベント企画や広報業務に携わり、海外向けには日本の魅力を、国内向けには国際交流の素晴らしさを伝えることに奔走する。その後転職したWebマーケティング会社でコンテンツマーケティングに出会い、現在、エコンテでリサーチコンテンツのディレクション業務に携わる。 リサーチを活用したコンテンツの制作ディレクションを担当しています。リサーチデータをいろいろな角度から見ていると、ストーリーが浮かび上がってきてとても面白いです。リサーチの強みを生かし、ためになるし面白い!といわれる「オンリーワン」コンテンツを提供できるよう日々励んでいます。
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