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Column

今回、JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)さんに「時速約5km/hでの衝突実験」取材をお願いしたきっかけで、「広報のやるべきことがわかる!広報パワーアップセミナー」のご依頼をいただき、開催することとなりました。今までJAFさんが取り組まれているニュースリリースの“考え方・意識”を見直す機会として、広報としての基本的な考え方から、必要な知識、今すぐ使えるテクニックまで、幅広くご説明させていただきました。

まずは、雑誌、広告、書籍など多様なジャンルの企画から編集、ライティングまで手がけるフリーライターの上野さんから、「広報に関するものの考え方」についてご紹介。


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そもそも、広報ってなぜ必要なのか?

広報の目的とは、「企業ブランド」の信頼度を高めることです。広報は、企業とメディアの架け橋となり、メディアを通じて「企業ブランド」の信頼を高めるための情報を発信します。広報は「社会とつながりをつくる」窓口としての大きな役割を担っているのです。ただ、自社の広報活動や成果に満足している企業は多くありません。

では、どんな広報が求められているのか?

広報には、アイデア力、発信力、コミュニケーション力が求められています。たとえば、「ライフネット生命」のドラゴンボールに関する調査。ネット保険を利用する20代~40代に対するアプローチ方法として、世代に合ったテーマ「ドラゴンボール」を選んで心をつかみました。また、「生命保険に入ったほうがいいと思うキャラクターは?」などの質問で、生命保険への関心につなげることにも成功しています。

その他にも、地方のバス会社による遊び心あふれる電光掲示板のメッセージがTwitterなどで話題となり、TVメディアに取材されたケースや、Tシャツメーカーがブログで発信する情報が面白いと話題になったりと、SNSやスマホの普及により、地方や中小企業であっても新たなファンを獲得したり、ブランドの認知度を高めることが容易になってきているといえます。一方、過激なキャラクターが人気だった北海道山越郡長万部町のイメージキャラクター「まんべくん」は、Twitterでの問題発言に苦情が殺到してTwitterを閉鎖する騒ぎとなりました。

ここで押さえておきたいのは、企業と広報がしっかりと同じ方向を向いているかどうか。最低限の方向性やガイドラインを押さえておけば、広報が自由に発信しても問題が起こることはないはず。そこで、社外だけではなく、社内のコミュニケーションも重要になってくるのです。

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みなさん、真剣に勉強会を受けていました。

次にバトンタッチを受け、弊社のチーフプランナー近藤から、「近年のインターネットにおける一般消費者の行動の変化」についてご紹介。

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どういう流れでメディアに取り上げられるのか?

 スマホやSNSなどのデバイスやアプリの普及により、消費者のライフスタイルは大きく変わってきています。メディアとの接点も、通勤途中や移動時間など、ちょっとした空き時間にメディアに接触する人が増えています。

そのため、「消費者が普段接触しているメディアでいかに情報を広げるか」がPRの大きなテーマになってきているのです。ウェブ上のメディアで情報を広げるための流れには、大きく2つの流れが考えられます。

  • ニュースメディア→ポータルサイト→テレビ番組、まとめメディア→消費者の口コミ
  • ソーシャル系メディア→SNS→まとめメディア→消費者の口コミ
プレスリリースを書くときに、気を付けるべき点とは?

メディアへのアプローチ手段は、直接会いに行く、電話でコンタクトを取る、FAXや郵送で資料を送るなどいろいろありますが、情報サイト、ニュースサイトなどのウェブメディアに取り上げてもらうために、記者の情報源とされる「プレスリリース」を上手に活用しましょう。プレスリリースの書き方としては、記者が興味を惹くタイトル、リード文が不可欠。また、忙しい記者がプレスリリースだけの情報で記事を書けるように、必要な情報をすべて記載する、ニュース性のあるイベントを取り上げる、調査/アンケートを活用するなどの工夫も重要です。

最後に、やってみよう!

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「どうしたら伝わるのか」を実際に考えてもらうため、今まで勉強した内容を踏まえて、消費者や記者の興味を惹くタイトルをつけるワークショップを行いました。 

「親子向け交通安全イベント」、あなたならどんなタイトルにする?ターゲットを想定し、タイトルを2行で考えよう!

など、実際にJAFの広報さんたちがイメージしやすいお題で、みなさんに考えていただきました。

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頭を抱えている受講者の方も見られましたが、受講者同士で共有する際は、とても楽しそうな光景が見られました。自分が勉強したことをアウトプットし、それを他の人と共有することで、新たなや気付きやアイデアを得られたのではないかと思います。

広報とは、会社を盛り上げるキーパーソン。今回の勉強会が、広報の意識改革に少しお役に立てたのならうれしいです。これからJAFさんがどんな情報を発信していくのか、楽しみにしています。

弊社への広報研修のご依頼もお待ちしております!
お問い合わせはこちらからhttp://econte.co.jp/contact/

今回セミナーをご依頼いただきましたJAF(一般社団法人 日本自動車連盟)さんのホームページはこちらから

ヤマト
アメリカ留学時にメディア・アーツ学科を専攻、Webデザインの基礎を学ぶ。帰国後、外国人の顧客を多く持つ不動産会社にて、日本文化を紹介するイベント企画や広報業務に携わり、海外向けには日本の魅力を、国内向けには国際交流の素晴らしさを伝えることに奔走する。その後転職したWebマーケティング会社でコンテンツマーケティングに出会い、現在、エコンテでリサーチコンテンツのディレクション業務に携わる。 リサーチを活用したコンテンツの制作ディレクションを担当しています。リサーチデータをいろいろな角度から見ていると、ストーリーが浮かび上がってきてとても面白いです。リサーチの強みを生かし、ためになるし面白い!といわれる「オンリーワン」コンテンツを提供できるよう日々励んでいます。
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