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Column

こんにちは。生まれ変わったら華奢になりたいイガラシです。今回は動画のインフォグラフィック「ビデオグラフィック」の作り方についてご紹介します。

静止画のインフォグラフィックの作り方も是非ご覧ください。

ビデオグラフィックの定義

明確な線引きはありませんが「情報(データ)を伝えることをメインとしている」「情報(データ)を可視化している」「情報(データ)を元に伝えるメッセージがある」動画と、弊社は認識しています。

制作の際に意識すべきこと

「情報を伝える」ことが目的なので、インフォグラフィックと同じく「情報を正確に伝える」「分かりやすさ」に気を配ります。「楽しい」「感動する」「笑える」動画とは、本質というかスタートが異なる点を意識したほうが良いと思います。

具体的な制作方法

基本的には一般の動画制作と変わりませんが、一例としてご覧下さい。

1.ヒアリングと意識合わせ

ここは何をつくるにも一番大事です。特に動画は工程がかかり、1パーツの変更も容易ではない分、手を動かす前の打ち合わせが大事です。目的やメッセージにすれ違いが無いよう整理します。動画尺、テロップやナレーションの有無もこの時点で決めておきます。

2.データの整理

視覚化する情報収集、取捨選択、整理を行い、どんな順番で説明するか構想します。情報にストーリーを付ける作業です。

3.絵コンテ

時間軸に沿って、各シーンをスケッチしていきます。コツとしては1シーンで表現する情報量、テキスト量を極力少なく!シンプルに!すること。これはクライアントとの戦いになる場合が多いです。

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4.世界観の決定

動画に使用するイラスト・アイコンのタッチや、イメージを左右する配色などを決めます。判断がしやすそうな2~3シーンを静止画で制作する場合が多いです。

5.パーツ制作

必要な部分のみ制作するか、シーン毎に1枚ずつ静止画を制作するかは、ケースによって変えています。「情報の視覚化」部分を全て制作すると、必然的に全シーンの制作をしていることもあります。

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6.動画編集

動きや音楽をつけていきます。動きが複雑すぎたり、表示時間が短すぎたりすると、情報が頭に入ってこないので、やはり「読みやすさ」を意識します。華やかさや奇抜さは、それを踏まえてからです。

注意点

これはインフォグラフィックでも同じことが言えますが、せっかくだからとビデオグラフィックに情報を詰め込み過ぎると、

  • 情報が多い→動画尺を長くする→飽きる
  • 情報が多い→動画尺は短く→テンポを速くする→情報が読みとれない
  • 情報が多い→動画尺は短く→1画面で表現する情報を増やす→情報が読みとれない

と、どう転んでも残念な結果になりがちです。

制作の目的がしっかりしていないと「ストーリームービーとどこが違うの?」「結局何が言いたかったの?」となる可能性大です。インフォグラフィックは静止画・動画・インタラクティブwebページと幅広い表現が可能ですので、「動画にする意味がある情報」で制作したいものです。

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イガラシ
専門学校を卒業後、いくつかの会社を渡りながら、グラフィック・広告・求人・携帯Web等のデザインを務める。イラストレーションや漫画も描く。「情報の視覚化」の奥深さに惹かれ、2012年よりインフォグラフィックの制作に携わる。現在はコンテンツデザインのクオリティチェック等、ディレクション面も担当。 いつまでも子供心とユーモアを忘れずに。読んでいて楽しいグラフィックデザインを目指しています。インフォグラフィックに関わると「この世は、なんて面白い情報に溢れているんだろう」と気付きます。デザイナーの皆さんには、型にとらわれず、どんどんチャレンジして貰いたい分野です。
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