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Column

こんにちは。チーズはかためが好きなイガラシです。今回は、データ・情報を映像やアニメーションで表現したインフォグラフィック動画(ビデオグラフィック)とは何か、を考えてみたいと思います。
インフォグラフィック動画は、CMなどの広告動画と、何が違うのでしょうか。

「情報を伝えること」が目的の映像である

一般的に、広告やプロモーションを目的として動画を活用している企業が多いでしょう。ただ、コミュニケーションツールとして動画を活用するのであれば、普通の広告動画でもいいはずです。では、なぜインフォグラフィックを使った動画が必要なのでしょうか?
当たり前ですが、データがあるから、インフォグラフィックという手法を選択する意味があります。また、何かを「説明」したい場合も、この手法は有効です。「かっこいい映像を作りたい」「注目を集めるWeb用動画を作りたい」だけなら、インフォグラフィックにこだわる必要はありません。

尺は短めにするのが理想

データ主体の映像は、頭を使って理解してもらう必要があるため、あまり長いと視聴者を疲れさせてしまいます。一般的にWebで公開する動画は1分30秒以内が適切といわれています。これまでの経験からいえば、30秒だと詰め込めるデータ量が少なすぎて、伝えたいことが伝えきれない事があったため、内容を濃くしたい場合は1分~3分以内くらいがベストだと感じます。

グラフ表現や装飾はシンプルに

データを伝える事が目的ではなく、インパクト重視の動画の場合、リアルさを追及したり、装飾を入れたり、派手なモーションを入れたりして印象に残す工夫をします。一方ビデオグラフィックの場合は、データを理解させることが目的のため、意外とシンプルなグラフや、デフォルメされたイラストレーションを多く見かけます。これは、動画では情報が流れていってしまうため、一瞬の理解の邪魔をする要素を極力省く必要があるためです。その分、表現や動きに「遊び心」を保つことで、見ていて退屈させない工夫が大事になります。

動画のようなリッチコンテンツを制作しようとすると「せっかくなら」と、アレコレ詰め込みたくなるものです。そんな時はインフォグラフィックの原点に戻り、「本当に伝えたい事」がブレないようにすれば、入れるべき情報やデザインの決定打が、自然と見えてくるはずです。

イガラシ
専門学校を卒業後、いくつかの会社を渡りながら、グラフィック・広告・求人・携帯Web等のデザインを務める。イラストレーションや漫画も描く。「情報の視覚化」の奥深さに惹かれ、2012年よりインフォグラフィックの制作に携わる。現在はコンテンツデザインのクオリティチェック等、ディレクション面も担当。 いつまでも子供心とユーモアを忘れずに。読んでいて楽しいグラフィックデザインを目指しています。インフォグラフィックに関わると「この世は、なんて面白い情報に溢れているんだろう」と気付きます。デザイナーの皆さんには、型にとらわれず、どんどんチャレンジして貰いたい分野です。
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