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Column

「オリジナルコンテンツであることは重要」と聞くと、頭に浮かぶのが、「パンダアップデート」というキーワードではないでしょうか。オリジナルではないコピーコンテンツを公開することでの悪影響は、Googleからペナルティを受け、検索順位が下がってしまうことだと考えがちですが、来訪してくれたユーザーから「もう再訪したくない」と意識的にペナルティを受けてしまう影響も無視できません。

本当に怖いのはユーザーペナルティ

Googleからペナルティを受けた場合、警告が送られてくるため、すぐに修正することが出来ますが、ユーザーから警告が送られてくることは、まずありません。黙ってアクセスすることを止められます。一度悪い印象を持ったユーザーに再訪してもらうのは、新規ユーザーに訪問してもらうより、難易度が高いことは間違いありません。そうならない為にも、ユーザーライクなオリジナルコンテンツを公開していく必要があります。

競合が多い中でオリジナル性を出すためには?

「ニッチな内容であればオリジナル性を出しやすいが、成熟された業種・業界などで、既に良質なコンテンツが多数存在しており、その中でオリジナル性を出すにはどうすればよいのか?」ということをよく相談されます。確かにこのような場合、ユーザーが知りたい情報が研究しつくされているため、作ってみたら「他のサイトと内容がほとんど同じページ」になってしまいがいちです。

そのような場合のオリジナルコンテンツの作り方として一例をご紹介します。

オリジナルコンテンツの作り方

今回は、結婚情報サイトなどで良く見かけるコンテンツ「祝儀袋の書き方」を作ってみます。

まずは下調べとして、世の中にどんなコンテンツがあるかを検索してみましょう。

▼ゼクシィ

└テキスト+説明写真、Q&Aコーナー有

http://zexy.net/newlife/manual/mns_yorokobi/chapter2.html

 ▼みんなのウェディング

└テキスト+説明写真、「美文字」など個性的コンテンツ有

http://www.mwed.jp/jyuku/categ35/lecture25/

 ▼キャリアパーク!

└テキスト+挿絵的な写真有

https://careerpark.jp/44243?page=1

このように、同じ「祝儀袋の書き方」のコンテンツでも様々なバリエーションがあります。まずは、サイトの要素を抜き出してみましょう。

様々なコンテンツを見ていく中で、こういう図があればもっと解りやすいのにな、など思いついたことがある場合「図解要」などとメモしておきましょう。

original-content-1

そして、抜き出した要素を再構成していきます。

オリジナル性を出すにはここからが重要です。

あなたのサイトのターゲットが、このページを具体的にどのように利用したいか思い浮かべながら、ストーリーを作っていきましょう。

今回は「ご祝儀袋 書き方」で検索したユーザー(知識は少ない)に対して、やらなくてはならない事を順番に説明する、という想定でページを構成してみます。このストーリーをイメージしたページタイトルを付けるとユーザーの興味も惹けそうです。構成に困ったら、周りの人に意見を聞いてみてください。意外な発見が得られることも多いはずです。

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最後に、再構成した内容を基にライティングを行い、図を用意し、ページを完成させます。このオリジナルストーリーを完成させるためには、他のサイトでは見られなかった視点がきっと必要になるでしょう。

 このように、成熟した業界のオリジナル性が出しにくいコンテンツでも、あなたが要素をキュレーションし、独自のストーリーを加えることで、オリジナル性を持たせることができます。 正確には「ふくさ」については、月間で数1000の検索ボリュームがあるので、ページ自体をそもそも分けた方がよいかもしれませんが、そのあたりは別の記事にて、改めてご紹介したいと思います。

今回は、同じ内容でも独自のストーリーを加えることでオリジナル性を持たせる方法をご紹介しましたが、オリジナル性を出す為に、アンケート結果という素材を利用するなど、他にも方法はあります。コンテンツ作りで困った時は、まずはあなた独自の「いいとこ取り&ストーリー作り」に挑戦してみてください。

ヤマト
アメリカ留学時にメディア・アーツ学科を専攻、Webデザインの基礎を学ぶ。帰国後、外国人の顧客を多く持つ不動産会社にて、日本文化を紹介するイベント企画や広報業務に携わり、海外向けには日本の魅力を、国内向けには国際交流の素晴らしさを伝えることに奔走する。その後転職したWebマーケティング会社でコンテンツマーケティングに出会い、現在、エコンテでリサーチコンテンツのディレクション業務に携わる。 リサーチを活用したコンテンツの制作ディレクションを担当しています。リサーチデータをいろいろな角度から見ていると、ストーリーが浮かび上がってきてとても面白いです。リサーチの強みを生かし、ためになるし面白い!といわれる「オンリーワン」コンテンツを提供できるよう日々励んでいます。
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