こんにちは、最近蒸し料理が気になるイガラシです。海外インフォグラフィックを参考にする際の、注意点をご紹介します。
海外の「カッコイイ」インフォグラフィックは、日本語にしてはいけない
マーケッターのみなさんは普段、海外のインフォグラフィックを見て、「こんなカッコイイデザインで打ち出したい」と憧れていませんか?もちろん、デザイナーの私にとっても、海外の優れたインフォグラフィックには日頃から興味深々。カッコイイものを参考にするのは決して悪いことではありませんが、実際海外のインフォグラフィックを真似しようとすると、大きな壁にぶち当たります。それは、まさに「言語の壁」です。
まずは次の画像を見てください。海外のよくあるインフォグラフィックの表現例です。
何が書いてあるのかは解らないかもしれませんが、パッと見「カッコイイ」ですよね。では、どこがカッコイイのか掘り下げてみます。
・そもそも「英語」なのが「カッコイイ」
・「%」や数字が、大きく配置されているのが「カッコイイ」
・変わったフォントや、変わった配置が「カッコイイ」
これを日本語で表現してみました。
なんということでしょう、しっくりきません。
・日本語にしたとたんに、なぜだか感じる「しょっぱさ」
・「%」や数字を大きくしたいけれど、文法上、うまくいかないことが多い「しょっぱさ」
・複数のフォントを同時に使うと、とたんに安っぽくなる「しょっぱさ」
日本語のひらがな・カタカナ・漢字と、英語のアルファベットとでは、まるでデザインの印象が変わります。奇抜なフォントの配置をしたり、複数のフォントを多用してOKなのは、アルファベットだからこそのことのようです。
海外のインフォグラフィックをお手本にするときの注意点
上記の例から、海外のインフォグラフィックについては、大胆なフォントの使い方を参考にするのではなく、項目のレイアウトやグラフ表現の仕方などを参考にするのをおすすめします。
デザインを依頼する立場の方へ
海外のインフォグラフィックを、そのままデザイナーさんに「こんな感じで」という依頼にならないよう気を付けてください。言語が異なる場合、デザインの仕方も変わるという事をよく理解し、イメージ等を伝える参考程度に添えるのが良いでしょう。
デザイナーの方へ
海外のインフォグラフィックは、個性的なレイアウトや表現の仕方を学ぶことが出来ます。そのまま日本語に加工して、フォントの大きさや装飾に違和感を感じたら、しっくりくるようなアレンジをして、日本の「カッコイイ」を追求してみましょう。(あくまで練習用なので作品として発表しないこと!)ピクトグラムやアイコンを真似して制作してみるのもおすすめです。
まとめ
海外のインフォグラフィックのデザインルールを、そのまま日本語で取り入れてしまうと、かなり違和感が生まれます。優れた海外のインフォグラフィックに出会ったら、上手に日本語インフォグラフィック制作に活かしましょう。