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コンテンツマーケティングを取り組み始めた人はもちろん、来期から取り組んでみようと考えている方は、今年中に読んでおいても損は無い書籍を厳選して8冊紹介します。

コンテンツマーケティングとは?概念から知りたい

編集者のように考えよう コンテンツマーケティング27の極意
著者:レベッカ・リーブ
出版社:翔泳社(2014年1月27日 初版第1刷発行)

アメリカで2011年に出版された「Contents Marketing:Think Like a Publisher」という本が翻訳されたものです。翻訳本なのでちょっと読みにくい部分が個人的にはありましたが、コンテンツマーケティングとは?から始まり、コンテンツの種類、活用方法、成果指標や分析、国内事例という構成になっており、コンテンツマーケティングを体系的に知ることが出来ますので、初心者の人にもおススメです。

商品を売るな コンテンツマーケティングで「見つけてもらう」仕組みをつくる
著者:宗像 淳
出版社:日経BP社(2014年12月8日 初版第1刷発行)

コンテンツマーケティングの概念が、かなり解りやすく纏められています。国内外の事例も多く掲載されていて参考になりますが、あとがきにもあるように具体的なノウハウについてはあまり記載が無いので、実践的な要素を求めている人には、この後紹介する、同著者の「いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本」をおすすめします。

コンテンツマーケティングを実践したい

いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本
著者:宗像 淳、亀山 將
出版社: インプレス(2015年10月23日 初版第1刷発行)

このシリーズは“絶対に挫折しない”がコンセプトだけあって、わかりやすいです。概念部分の記載が約3割、実践的な要素が約7割の構成になっており、実践的な書籍としては、現時点で一番わかりやすく纏められています。後半は、コンテンツを活用したブランディング構築についての記述もあり、コンテンツマーケティングがWEBマーケティングの1施策ではなく、企業のマーケティング全体に波及するものだと感じ取れます。

現場のプロが教えるWebマーケティングの最新常識 知らないと困るWebデザインの新ルール5
著者:アクティブコア、エコンテ、オプト、カーツメディアワークス、グルーバー、クロスフィニティ、ソウルドアウト、データアーティスト、ポップインサイト、メンバーズ、ロフトワーク
出版社:エムディエヌコーポレーション (2015年8月1日 初版第1刷発行)

最新のWebマーケティング知識習得の入り口となる一冊です。各テーマが見開き2ページ以内の内容で記載されておりますので、この書籍だけでは満足出来ない事もありますが、コンテンツパート以外の部分にも、ターゲット設定・カスタマージャーニーマップ作成など、コンテンツマーケティングの取り組みを開始する際に必要な、戦略立案の部分から、制作したコンテンツをユーザーに届ける際によく使われるSNSの運用方法など、幅広い内容が記載されておりますので、全容を手軽に把握したい人にはおススメです。

エディターズ・ハンドブック 編集者・ライターのための必修基礎知識
監修:編集の学校/文章の学校
出版社:雷鳥社 (2015年4月16日 初版第1刷発行)

実際にコンテンツを制作するシーンに役立ちます。企画を立てる際の考え方や、取材の方法、読者の為に考慮しなくてはならない誤字、脱字、事実確認、数字のチェック、表記の統一などの編集ノウハウが詰まっています。勘違いしがちですが、ライターさんに記事を依頼する場合にも、上がってきた原稿をそのまま問題無く使える場合は少ないですので、編集の役割は必要です。

コンテンツを使ってネットPRをしたい

ネットが味方になるWEBマーケティングの授業
著者:イケダ ハヤト、中川 淳一郎、出口 治明、伊藤 新之介
出版社: 秀和システム

イケダハヤトさんは、個人ブログの運営で成功している方ですが、企業がコンテンツマーケティングを取り組む際の体制面や、企業ブログのあり方などの内容もあり参考になります。

中川さんは、ネットPRのプロの観点から、ネットと他のメディアの特性の違いについて、ネットで話題になった事例が、なぜヒットしたのか?を解説しています。PR目的のコンテンツ企画を作成する際には、参考になる視点が数多く書かれていました。

出口さんのパートでは、一歩間違えればブランドイメージを傷つける可能性がある尖ったPR戦術をどうして、ライフネット生命で取り組むことをしたのか?を経営者視点から語っています。

他社のコンテンツマーケティングを知りたい

編集会議 2015年秋号
出版社: 宣伝会議 不定版 (2015年9月16日)

こちらは雑誌ですが、2014年の秋号、2015年の春号、2015年の秋号とコンテンツマーケティングの特集が組まれており、コンテンツマーケティングに取り組む企業や、関わるプレーヤーの取材記事やノウハウ記事が掲載されています。WEBメディア以外のコンテンツの紹介もあり、コンテンツに対する考え方は参考になります。

編集長の心構えに

街場のメディア論
著者:内田 樹
出版社:光文社新書

著者は、ウェブメディアBLOGOSなどでも記事を執筆している内田樹さん。
なぜ現在マスメディアが衰退しつつあるのかというテーマを、独自の切り口で解説しています。そもそもメディアというものは、どうあるべきものなのかを改めて考えさせられる一冊です。自社のサイトにコンテンツを追加し、メディア化を図る上で、編集長の役割をされる方は、読んでおいて損はない書籍です。

まとめ

目的別におすすめ書籍をご紹介しましたが、いかがでしょうか?既に読んだことがある書籍も、取り組みを始めてから読み返すと、新たな気づきが得られることもあります。特に、先進国アメリカでのコンテンツマーケティングの定義は広く、本質的な取り組みの事例も多いので、今後の取り組みの参考になると思います。

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