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Column

弊社が先日行った「600名に聞いた!コンテンツマーケティング調査レポート2015年版」では、「コンテンツマーケティングを実施している理由」として、「ブランド認知」が67.2%とトップに。そこで、ブランド構築を目的としたコンテンツマーケティングを行う際に参考となる事例を6つご紹介します。

土屋鞄製造所

 tsuchiya-kaban

http://www.tsuchiya-kaban.jp/

facebookでの効果的な施策で、一躍有名になった土屋鞄製造所。写真と文章の組み合わせのセンスも秀逸ですが、facebookやInstagramなど、それぞれのSNSの特長を生かした見せ方など、ビジュアル的にもこだわったリッチなコンテンツで惹きつけています。公式サイトの製品やノウハウを紹介する写真によって、「土屋鞄」という世界観が一目で感じられるブランディング力は実にハイレベルです。

ビジュアルコンテンツをマーケティングに活用している点でも、個人的にも注目しています。

日本コカ・コーラ株式会社

coca-cola

http://www.cocacola.co.jp/

ブランド構築のコンテンツマーケティングといえば、コカ・コーラ社の名が一番にあがってくるほど。2013年6月にリニューアルしたコーポレートサイトのコンセプトは、『ハピネス』をお届けするWebマガジン。高品質なコンテンツに触れてもらうことで、消費者が自ら会話を生み出し、また別の消費者へと話題を広げてもらうというコンテンツ重視かつブランド戦略が込められたもの。

実際、よく見られているコンテンツは「コカ・コーラ社製品とぴったりなお弁当レシピ」や「世界一の恐怖と興奮を体験できるジェットコースター設計者にインタビューしてみた」など、消費者のライフスタイルに密着したものや、誰もが純粋に興味が引かれる面白さのある記事ばかり。従来の商品が羅列されたコーポレートページとは一線を画した、コカ・コーラ社のブランド色を強く感じられるサイトになっています。

北欧、暮らしの道具店

hokuohkurashi

http://hokuohkurashi.com/

「北欧、暮らしの道具店」は、ECサイトでありながら、商品を紹介するだけにとどまらず、消費者の役に立つ情報を前面に出すコンテンツ施策で、根強いファンを生み出しています。スタッフが実際に雑貨を使用した体験談や、暮らしの中での活用法など、読み物コンテンツが充実しています。

商品そのものでなく、商品を取り巻く環境づくりを提案するそのストーリーは、消費者の生活へ直接アプローチするものです。消費者が、このサイトを生活の一部として身近に感じることができるため、自然にブランド構築がかなっている好例といえます。

小田原 鈴廣 オンラインショップ

kamaboko

http://ec.kamaboko.com/c/blog_category_all.php

かまぼこを製造販売する鈴廣の公式オンラインショップ上にさりげなくある「鈴廣ブログ」は、かまぼこ屋という和の古めかしさを一掃してくれます。「かまぼこメッセージ弁当」の作り方や、かまぼこのおいしさがアップする切り方など、ターゲットとなる主婦層にとって有益かつユニークなコンテンツで、強い印象を与えています。

他のかまぼこ屋との差別化により、ブランド構築に成功している事例といえます。

キユーピーマヨネーズキッチン

kewpie

http://www.kewpie.co.jp/mayokitchen/

おなじみのマヨネーズの使い方とは一風変わった「マヨネーズ炒め」や、ハンバーグ・えびフライなどの仕込みに使う裏技などを紹介しているレシピサイト。マヨネーズの意外な事実を紹介している90周年サイト内の「まめ知識」コンテンツなどにも注目の情報が満載です。消費者にマヨネーズの新たな魅力を発見させることで、うまく再ブランディングをしています。

ビジュアル的にも、キユーピーのブランドカラー赤と、キャラクターをうまく活用しながら、親しみやすいデザインと色遣いでいままでのイメージを残しつつ、新しさも加わっています。

関係ないですが、会社の正式表記名が「キユーピー」で読み方は「キューピー」だということも最近まで知りませんでした。

くらしの良品研究所

muji

http://www.muji.net/lab/

無印良品は、facebookやTwitter、Instagram、YouTubeなどのSNSを上手に活用したり、シンプルかつ大胆に商品写真を使ったりと、コンテンツづくりが秀逸です。そんな中、消費者から「ほしいと思う商品などのご意見・ご要望」を積極的に集めてコンテンツ化する「IDEA PARK」は、無印良品というブランドの個性を強く感じます。コンテンツも商品も、消費者と一緒に作るというポリシーがあるからこそ、展開できるコンテンツといえそうです。

まとめ

「ブランド構築」は、ターゲットとなる消費者が、購買意思を固める前段階において必要不可欠なものですので、商品・サービスの紹介ではなく、会社や商材の持つ思想や世界観を、価値あるコンテンツによって届けることが求められます。コンテンツによって、消費者が共感と愛着を得られれば、この先も成果につながるような良い関係を築くことができます。

しかしマーケティング担当者にとって頭を悩ますのは、具体的にどのようなコンテンツを作っていけばいいのかということ。そんなとき、これらの6つの事例は、ヒントを与えてくれるでしょう。

 

記事内でご紹介した「コンテンツマーケティング調査レポート2015年版」はこちらからダウンロードいただけます。

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